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簡素極まりない司令塔周り | 台車も良い出来です |
<コメント>
特攻専用兵器と言うのは、どう言い繕っても狂気の産物だと思います。回天の場合、上層部の指示ではなく、現場の嘆願から
開発されたとの事ですが、彼らの熱情はともあれ、必死を強いる兵器は兵器として間違いでしょう。
そして、そのような物を開発させるに至った当時の精神主義の歪みは、忘れてはならないと思います。
模型の持つ役割の一つに歴史を記録する事があるとすれば、その狂気を忘れない為にも特攻専用兵器は避けるべきでは
無いと思いますが、キットとして出ることは殆どありませんでした。オイツー(ファインモールド)が、このキットを発売された事は
その意味で立派だと思います。今年のホビーショーの発表では1/48桜花を新作で出すとの事。歴史に真摯に向き合おうと
するメーカーの意思が感じられます。
<キットについて>
使用したキットは、ファインモールドが廉価版ブランドとしてオイ・ツーを使っていたときの物ですので、15年以上前のキットです。
現在では、ファインモールド名義で2隻セットが発売されているとの事ですが、店頭で見かけた記憶がありません。
キットですが、物が魚雷ですのでパーツ数は極少数。本体上下に司令塔周りにスクリューで、形にするだけなら30分で済みます。
ただ、ファインモールドが技術向上中のキットですので、上下の合わせは今一つ。ヒケを嫌ってダボ数が少ないのもあり、なかなか
綺麗には合ってくれません。仕方ないので内側にプラ板でベロを追加。それでも真円にはなりませんので、合わせ部分をヤスって
います。流石にパテを使うところまでは行きませんでしたが。
そこが終われば、あとは簡単です。司令塔周りは4パーツ、スクリューは2パーツで完成。懸吊金具が4パーツあるのですが、これが
小さくて一苦労。いつも通り、1個は飛ばして無くしてしまいました。(^^ゞ
台車は、車輪と車軸の合いが緩いのですが、接着剤が乾燥する前に台車の形にしてしまえば問題ありません。
デカールは、菊水のマーク等が入っていますが、どれも小さいので無くさないように注意が必要。溶かしてしまいそうなので、
デカールフィットは使用しませんでした。
塗装は、ツヤ消し黒一色。デカールがあるので、ガイアのブラックを吹き、デカールを貼ってからタミヤのツヤ消しクリアを吹いて
います。スクリューはクレオスのゴールド。台車は艦船色を使い、エナメルのレッドブラウンでスミ入れをしています。
(実作業時間5時間)
今回の教訓:極小パーツを扱う時は、ピンセットを選ぶ事
15.MAY.11